矯正治療、開始のタイミングはいつ?というのは気になるところではないでしょうか。
乳歯から永久歯に生え変わる時期、見た目が大丈夫だからと、しばらく様子をみているうちに歯並び、噛み合わせが悪くなっていた・・・という話はよく聞きます。
ところで、子どもの矯正治療と大人の矯正治療は方法や目的が全く違います。
まだ成長期にある小児は、基礎となる顎の骨の成長促進を主体に治療を進めていきます。基礎がしっかりしていれば、最終的に歯はきれいに並びます。
一方、成長の終わった大人では、今ある顎の骨の中で歯を並べる治療となります。スペースが足りない場合、歯の抜歯が必要になることも多く、時には手術や特殊な治療法が必要になることもあります。
子どもさんの矯正治療への協力度等、総合的な判断から、成長のコントロールをする小児の矯正のベストな年齢は当院では5〜7歳くらいと考えています。
特に反対咬合(一歯の反対咬合も含む)や過蓋咬合、交叉咬合は、早期の治療をお勧めしています。
ベストなタイミンングを逃してしまったのでは?と不安になられる人もおられるかもしれません。
しかし、小児の場合は保護者が、大人の場合は本人が治したいと思った時がタイミングといえます。
治したいと思われたら先延ばしにせず、まずは矯正歯科に相談に行ってみましょう。
話を聞いて疑問があれば、いくつかの医院に相談にいかれるとよいでしょう。
矯正治療は期間も費用もかかる治療ですので、しっかり納得した上で始めたいものです。