顎が小さくなってきた現代人は、きれいに親知らずが生える人は少なくなってきています。多くみられるのが、横向きになっている親知らず。痛みや症状もないし、そのままにしておいてもいいかな?ということで抜かずに放置される場合をよく見かけます。
親知らずを抜いた方が良い理由
横向きになっている親知らずは症状がなくても早めの抜歯をお勧めします。
以下にその理由を挙げます。
・症状が出た時には手遅れになっている。
・年齢が上がると骨と癒着して抜きにくくなる。
・年齢が上がると治りが遅い。
・社会人になると抜歯のための時間確保が難しくなる。
・女性の場合は妊娠、出産、育児などで抜歯のタイミングを逃してしまうことがある。
今回の症例は40代の男性ですが、横向きになっている親知らずに接している手前の歯がひどい虫歯になり、周囲の骨が溶けてしまっています。
歯ぐきには歯の神経が死んでしまった時にできるSinus tract(膿みの袋)ができています。
親知らずを抜かなかったことで、結局手前の歯を失うこととなってしまいました。
親知らずを抜くお勧めのタイミング
できれば、10代から20代の学生のうちに抜いておくのがお勧めです。
長期休み中に入院して、全身麻酔下で一回で全部の親知らずを抜歯される人もおられます。
親知らずを抜いた後の対処法
親知らずの抜歯後は痛い、腫れる、とにかく大変!!!などの情報がインターネット上に多く書き込まれているのを読むと、及び腰になってしまいますよね。
腫れるのは治癒のための過程で仕方のないことですので、そこは乗り越えてください。マスク生活の今であれば、隠すこともできます。
痛みは痛み止めを服用すれば、我慢できる範囲です。一般的には、眠れないほどの痛みではないのでご安心ください。
「大変」と言われる期間は数日間程度です。
その間は食事も刺激の少ない柔らかい物を食べるようにしてください。
ジェルタイプの栄養補給剤など、現代は高機能なものがたくさんありますので、色々と試してみるのもいいかもしれません。
私が愛聴しているFM802のラジオDJの高城リサさんが、ちょうど数日前に親知らず抜歯後の食事についてお話されていました。
高樹リサさんは、スタバのフラペチーノでしのいだとのことです。色々な味をこの機会に試したとか。
プチ楽しみを自分へのご褒美にして乗り越えるというのは、良いアイディアかもしれませんね。