破折リーマーの除去は必要?
根管治療では、根管内を清掃する時にリーマーと呼ばれる器具を使用します。
リーマーは針のように細い器具ですので、丁寧に治療を行っていても偶発的に折れてしまうことがあります。
リーマー自体には腐食性はないので、撤去が困難な場合はそのままにすることもあります。
撤去時には大なり小なり歯の一部を削ることになり、歯の強度が低下する恐れもあるので、撤去するかどうか慎重な判断が必要です。
破折リーマー除去 ~成功率を上げるためのポイント~
しかし症状が出て再根管治療が必要になった時には、なんとか撤去を試みます。
撤去の成功率を上げるためのポイント、それは機器と技術です。
破折リーマーは長さが数ミリ程度のことも多く、歯科治療の中でも特に精密な治療が必要になります。
破折リーマー除去に必要な機器
・根のどのあたりに破折リーマーがあるのかを3次元的に把握するためのCT
・細かい部分まで視覚で確認するためのマイクロスコープ
・歯の切削を最小限にするための超音波器具
これらの機器を備えつつ、施術者の技術力が最終的に関わってきます。
破折リーマー除去について ~まとめ~
とはいえ様々な機器を駆使して撤去を試みても、どうしても取れないこともあります。
そのような場合は感染した根を外科的にとるか、最悪の場合、抜歯も視野に入れることになります。
根管内に異物がある場合は、治療中に抜歯の判定が下されることもあるというリスクを知った上で、治療を開始することが重要です。