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大人の歯(永久歯)が生えてこない

歯の位置異常を起こす原因

第2小臼歯(前から5番目の歯)は、位置異常を起こしやすい歯です。

これは現代人のあごが小さくなっていることが1番の原因です。そして生えてくる順番が隣接する永久歯よりも遅いため、スペースがないと変な場所に生えてきたり(転位歯)、埋まって生えてこない(埋伏歯)ということが他の歯よりも起こりやすいのです。

私たち歯科医療関係者はお口の中を見れば、歯が出る前から異常に気づきますが、一般の人は歯が変な場所に出てきてから気づくことがほとんどです。埋まって出てこない埋伏歯(まいふくし)の状態になると、その部分に歯があることを知らない場合もあります。

第2小臼歯の位置異常は前歯の見える所ではないこともあり、特に処置を受けることなくそのままにされておられる方も多いです。

しかし、放置したまま大人になると様々な問題が起こることがほとんどです。

 

位置異常の歯を放置すると、どうなるのでしょうか?

●転位歯、埋伏歯共通

 ・噛み合わせ異常が起こることがある

  上下の真ん中の線がずれたり、噛み合わせが不安定になることがあります。

●転位歯

 ・両隣の歯が虫歯になりやすい。

  歯ブラシが届かず、汚れが停滞し転位歯だけでなく接している歯が両方とも虫歯になりやすくなります。また虫歯治療も転位歯があると治療しづらく一度治療をしても再発リスクが非常に高くなります。

 ・歯周病の原因になる

  虫歯と同じく歯ブラシが届きにくく、汚れが停滞し歯周病が進行します。また周囲の骨が足りないと、歯ぐきが下がり知覚過敏を起こしやすくなります。

●埋伏歯

 ・周辺の歯がダメージを受けることがある

  埋伏歯の場合、位置によっては、接している歯の根が吸収してしまうことがあります。

 ・嚢胞になるリスクがある

  埋伏歯の場合、からだのなかに生じた病的な袋状のものを嚢胞(のうほう)といいます。大きさや場所によっては摘出が必要になり、摘出手術には外科的な負担が生じます。

 

やみか歯科・矯正歯科 転位歯 虫歯 歯周病

永久歯の生え変わりトラブルは早めの発見が重要

前半に書きましたが位置異常歯は自分では気づきにくく、歯科医院でレントゲンを撮って判明することがほとんどです。

位置異常歯は小児のまだ生えてきていない時期に気づくことができると、比較的簡単に治せますので早めに発見することが重要です。

ですから生え変わりの時期の子どもさんは、埋伏歯やその他の生え変わり異常、歯の本数異常などの確認のため、1年に1回程度レントゲンを取ってチェックすることをお勧めします。

 

やみか歯科・矯正歯科 小児矯正 子どもの矯正 埋伏歯
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