MSEは、歯列矯正でアンカースクリュー(TADs)を用いて上あごを骨格的に拡大する装置です。MSEを使った拡大法は、後戻りが少ない、今までは手術しか無理だったケースで手術を回避できることがある、抜歯を回避できる確率が上がる、呼吸障害のリスクを軽減させるなどのメリットがあります。
しかし、スクリューを埋め込むという外科的処置が伴うので、安全性と確実性が特に求められる方法です。
2月に受講しましたが、さらに理解を深めるため再受講しました。
このセミナーでは、スクリュー埋入時に使用するステント(サージカルガイド)をCTデータ(骨の厚み)とスキャンデータ(お口の中を再現した型)をマッチングさせ、作成する方法が学べます。このステントを使用することで、MSEを最適な位置に設置させることができ、確実性が増します。
講師の先生は「慣れれば簡単!」とおっしゃいますが、いくつものソフトを使いこなすのにはしばらくかかりそうです。新しいことを取り入れるのには、労力が必要ですが良質な医療を提供できるよう、今後も精進していきます。
ちなみにMSE拡大が適用になる歯列不正の例は以下のとおりです。
・狭窄歯列(V字型歯列弓)
・受け口
・切端咬合
・叢生
・バッカルコリドーが気になる場合
注)あくまでも一般的な見解ですので、実際は個別に診断が必要になります。
ご興味のある方は、ぜひ無料相談にお越しください。