2024/10/2朝日新聞朝刊に載っていた記事です。
約9万人ものお年寄りの口の中を2年以上にわたり、コツコツと調べた調査ですので信憑性のある研究といえるでしょう。
かみ合わせというのは、一般の人に分かりやすく表現するとすれば「歯並び」と言い換えることができます。
見た目の歯並びは問題なさそうに見えても、実は奥歯のかみ合わせが悪いということはよくあります。
今までに歯科医院や学校の健診で指摘されたことのある人は、間違いなく該当者です。
かみ合わせの治療は、矯正がメインとなります。
簡単な治療ではありませんが、自分の歯を活かすことができる有益な治療です。
また、年齢が上がれば上がるほど、矯正だけでなく被せ物のやり替えやインプラントなどの補綴(ホテツ)治療が必要になることも増え、治療が大がかりになりますので、迷われている場合は少しでも早めに治療することをお勧めします。
今回の研究では、かみ合わせ以外に歯を失うリスクも分かったようです。
歯を失うリスクが上がる要因は以下の通りです。
・歯周病
・歯をしっかり磨いていない(磨けていない)
・タバコを吸っている
・肥満
また年1回以上の歯科検診を受診していると歯を失うリスクが下がるとのことです。
これらは、自分次第でなんとでもなることばかりです。
年をとってからも自分の歯で美味しく食事ができるよう、今できることをやっていきたいですね。
ちなみに同研究を行った阪大の高齢者歯科学講座は、私が大学卒業後にお世話になった講座です。
池辺先生はテニス部の先輩、豆野先生は後輩ですので、お名前を見て懐かしい気持でいっぱいになりました。